公園の秋の七種(ななくさ)

「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」

万葉集に詠まれた山上憶良(やまのうえのおくら)の有名な和歌ですが、公園に咲く秋の七種はこのうちの4種。花の名を詠んだ歌の始めの方に出てくる4種、つまり萩の花(ヤマハギ)、尾花(ススキ)、葛花(クズ)、撫子の花(カワラナデシコ)は公園の中に自生していて、花を愛でることができます。残念ながら、残り3種の花、オミナエシ、フジバカマ、キキョウは、特に美しいのですが、これらはなかなか自生状態では観察することはできませんね。

カワラナデシコの花は終わってしまいましたが、クズやヤマハギの花はそろそろ見ごろを迎えます。

カワラナデシコの花。調整池法面にわずかに分布します。沢の森にも少し移植しましたが、来年咲いてくれるでしょうか。
ヤマハギの花。意外と少ない。沢の森や道路沿いの斜面など。
クズの花。どこにでもあります(笑)。どうしてなかなか美しい。

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